飲食店がSEOに手を出すべきではない4つの理由と、有効な3つの集客方法
SEOは素晴らしい集客方法ですが、実は飲食店との相性はあまり良くありません。この記事ではその理由を解説し、飲食店が優先的に取り組むべき集客方法をご紹介します。
飲食店の集客手法として「SEO(Search Engine Optimization)」を選択される方がいらっしゃいます。SEO自体は良い集客方法なのですが、実は飲食店との相性があまり良くないことを理解しなければいけません。
そこで本記事では、飲食店がSEOに手を出すべきではない4つの理由と、SEO以外に有効な3つの集客方法をご紹介します。
そもそも「SEO」とは?
SEOを日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。検索エンジンとは、GoogleやYahoo!といった、インターネット検索に利用されるサービスのことです。
みなさんは何か知りたいことがあれば、検索エンジンにキーワードを打ち込み、ヒットした記事からさまざまな情報を収集しますね。
この仕組みを利用して集客する手法をSEOと呼びます(対企業ビジネスなら見込み客を獲得するためにSEOを行います)。
SEOで集客できる仕組み
SEOの仕組みを簡単に説明しますと、次のような流れで集客に至ります。
- ブログ記事を投稿する
- 検索エンジンに評価される
- 特定のキーワードで検索結果上位に表示される
- キーワード検索をしたユーザーの目に留まる
- ユーザーがブログ記事を読む
- お店のことが気になり他の記事も読む
- 興味が強くなりお店に足を運ぶようになる
ざっくりとしていますが、これがSEOで集客できる仕組みです。従来の広告とは違い、SEOは「ユーザー自らブログ記事にたどり着く」という点に強みがあります。ユーザーは自分で発見した情報を有益を感じる傾向が強いため、広告よりも抵抗感を持たせずにお店について色々と紹介できるのです。
飲食店がSEOに手を出すべきではない4つの理由
SEOは大変有効的な集客施策であり、さまざまな分野で取り組まれています。しかし、飲食店との相性はあまり良くありません。それでは、飲食店がSEOに手を出すべきではない4つの理由をご紹介します。
1.初期コストが高い
SNSなど飲食店にとって当たり前の集客ツールと比べると、SEOには初期コストがいくらかかかります。SEO集客のためのブログには次のような準備と、それにかかる費用を用意しなければいけません。
- 独自ドメイン
- レンタルサーバー
- CMS
独自ドメインとレンタルサーバーの費用は、合わせて月々1,500~2,000円ほどの費用がかかります。
CMSとはブログ記事を管理するためのシステムです。CMSに関しては「WordPress(ワードプレス)」と呼ばれる無料のソフトを使用するのが一般的ですが、ブログを構築するにはスキルが必要です。
スキルを持たない方はブログ構築を制作会社やフリーランスに依頼することになるため、SEOはどうしても初期コストが高くなってしまいます。
2. 効果発現まで時間がかかる
SEOによる集客を成功させるためには、ある程度まとまった数のブログ記事が必要です。コレと決まった数はありませんが、数十~100記事以上は必要と考えるのがベターでしょう。
また、ブログ記事を投稿して検索エンジンに認識されて、検索結果上位に表示されるまで時間がかかります。そのためSEOは効果発現までに時間がかかり、その道中で挫折してしまうケースが少なくないのです。
3. 入念なコンテンツ設計が必要である
ブログ記事はユーザーの疑問や悩みを解決するような内容にする、なおかつ「どの検索キーワードで上位表示を狙うか?」など、SEOには入念なコンテンツ設計が求められます。日々感じたことを書き連ねていくだけでは、SEO効果は発現しにくいのです。
1つのブログ記事を仕上げるまでに10時間以上かかることもあり、日々経営業務に忙しい飲食店オーナーにとって、SEOに割ける時間はないに等しいでしょう。
4. 飲食店と相性の良い集客方法は他にある
飲食店にとっての集客方法はSEOだけではありません。また、SEOに比べて費用対効果の高い集客方法があるため「頑張ってSEOに取り組まなくてもよい」というのが、飲食店がSEOに手を出すべきではない最大の理由です。
もちろん、SEOで集客できている飲食店も存在します。しかし、こうした飲食店はブログ記事に書ける時間や人材が潤沢であり、長期間ブログ運営を続けてきた結果です。これから飲食店経営を始める方、集客に力を入れる方にとって優先すべき集客方法は他にあります。
飲食店が今すぐ取り組むべき3つの集客方法
飲食店が優先的に取り組むべき集客方法は3つあります。ここでは1つずつ解説してきますので、可能であれば3つ同時に進行していきましょう。
SNSでコンテンツを投稿する
SNSは飲食店にとって外せない集客ツールです。コンテンツ投稿を通じてユーザーとつながり、信頼関係を築き、集客やリピーター化を達成できます。ただし、闇雲にコンテンツを投稿すればよいわけではありません。
「飲食店にとって正しいSNSの活用方法」を知るためにも、こちらの記事(内部リンク)でご紹介している「7つのNG行為」を参考にしてみてください。
ULSSASのサイクルを作る
ULSSAS(ウルサス)とは、SNS時代における消費者の行動様式を表した言葉です。
SNS時代では、SNSを起点にした消費者行動が基本になりつつあります。ULSSASを意識した集客を実施することで、自然とマーケティングが回る仕組みを作れるのがポイントです。この中で特に重要な「UGC(User Generated Contents)」については、また別の機会にご紹介します。
MEOで取りこぼれを防ぐ
MEO(Map Engine Optimization)とは日本語で「マップエンジン最適化」と呼ばれ、Googleにおける集客施策の1つです。お店の情報がGoogleマップに掲載されるよう最適化することで、Googleマップ上でお店が検索されたり、お店の氏名検索に対応できます。
例えば「武野屋」で指名検索をすると、お店の情報が次の画像の赤枠部分のように表示されます。
MEOは、ULSSASにおける「Search2(Webで指名検索)」に対応する施策であり、次の「Action(行動を起こす=来店)」を促すために欠かせない情報を提供するステップです。
3つの手法で始める飲食店集客
これから飲食店経営を始める方も、すでに経営している方も、集客で困った場合は今回ご紹介した3つの手法から優先的に取り組んでみてください。
SEOも有効ではありますが、ひとまず横に置いておき、効果発現の早い集客方法から取り組んでいくのがポイントとなります。
<ディスクリプション>
SEOは素晴らしい集客方法ですが、実は飲食店との相性はあまり良くありません。この記事ではその理由を解説し、飲食店が優先的に取り組むべき集客方法をご紹介します。