飲食店がデジタル化を促進するには、「どのデジタルツールを導入するか?」がとても重要です。
こんにちは。
武野 慎一郎です。
今回は、私が実際に使っているデジタルツールも含めて、飲食店におすすめのツールを16個ご紹介します。
ほとんどのデジタルツールが無料で使い始められるので、飲食店のデジタル化に向けてぜひ参考にしてみてください。
これからの飲食店はデジタルツールが成功のカギ!
これからの飲食店がデジタルツールを活用すべき理由は3つあります。
- お客さまへの理解を深める必要がある
- クリエイティブな仕事に集中する必要がある
- 競合店舗との差別化を図る必要がある
お客さまへの理解を深めれば、魅力的なメニュー開発や効率的なマーケティング施策を行えます。
クリエイティブな仕事に集中できれば、お店の利益につながる取り組みを推進できます。
競合店舗との差別化を図れれば、お客さまが来店する理由を強化できます。
これらはいずれも、デジタルツールの活用で実現できます。
競争が激化している現在の飲食店市場において、デジタルツールを活用することは、市場を勝ち抜くための武器を手にするのと同じなのです。
おすすめの飲食店デジタルツール16選(Google編)
それでは私がおすすめする、飲食店のデジタルツールをご紹介していきます。
まずはGoogleが提供するツールをまとめました。
「Google Workspace」以外は全て無料で使い始められるので、ぜひご活用ください。
1. Google Workspace
Google Workspace(グーグル・ワークスペース)とは、Googleが提供している各種無料ツールをビジネス向けに改良したサービスです。
経営者個人で利用する場合はもちろんのこと、スタッフ全員が円滑にコミュニケーションを取るための基盤にもなります。
無料ツールではなくGoogle Workspaceを活用する理由は、月額1,360円で2TBのクラウドストレージを使えることと、セキュリティ管理機能が搭載されていることです。
Google Workspaceなら飲食経営に必要なコンテンツを全て一元管理できる上に、無料のGoogleアカウントユーザーを招待して、コミュニケーションを取ることもできます。
セキュリティ管理機能で情報漏れリスクも軽減されるので、私の飲食店経営には欠かせないデジタルツールの1つです。
2. Gmail
無料で使えるメールツールのGmailは、多くの経営者が活用しているデジタルツールです。
メッセージやチャット、オンラインミーティングなど必要な方法でスタッフとコミュニケーションが取れます。
また、受信したメールをそのままタスクとして設定するなど、スケジュール管理にも欠かせません。
独自ドメインも設定できるため、ビジネスメールの送受信にも使えます。
3. Googleドキュメント
Googleドキュメントは無料で使える文書作成ツールです。
飲食店に必要な資料のほとんどは、Googleドキュメントで作れます。
接客マニュアルや店舗に掲載するお知らせなども簡単に作れます。
Googleドキュメントから直接印刷も可能なので、お金を払ってMicrosoftのワードを入れる必要はありません。
他のユーザーとの共有も簡単なのでスタッフへのお知らせをGoogleドキュメントで配信するなど、さまざまな用途で活用できます。
4. Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは無料で使える表計算ツールです。
飲食店で使うGoogle系ツールの中では、最も利用率が高いでしょう。
Googleスプレッドシートは主に売上管理や在庫管理などに活用します。
後述するGoogleフォームと連携すれば、売上管理や在庫管理を効率よく行えるシステムを無料で作れるので、飲食店にとってマストなデジタルツールです。
また、Googleスプレッドシートで管理しているデータは、Googleデータポータルと連携して多角的に分析できます。
5. Googleスライド
Googleスライドは無料で使える資料作成ツールです。
Microsoftのパワーポイントのような機能を、無料で使い倒すことができます。
Googleスライドの主な用途はメニュー表の作成や、画像も交えた細かいマニュアル資料の作成です。
Adobeフォトショップ顔負けのメニュー表も作れるので、普段から使い慣れておくと資料作りに何かと役立てられます。
6. Gooleフォーム
Googleフォームは無料で使えるフォーム作成ツールです。
質問事項と回答方法を設定するだけで、アンケートフォームを簡単に公開できます。
また、Googleスプレッドシートと連携すれば、売上管理や在庫管理、シフト管理などのシステムを簡単に作れます。
本来はアンケートを収集するデジタルツールですが、使い方によって用途がかなり広がるので、Googleスプレッドシートに並ぶ飲食店に欠かせないデジタルツールです。
7. Googleキープ
Googleキープは無料で使えるメモツールです。
メニュー開発のアイディアや飲食店経営で気づいたことを書き留めたり、タスク管理を行なったりと、さまざまな形で活用できます。
私の場合、ブログやYouTubeチャンネルで発信したいテーマについてまとめるのもGoogleキープを使っています。
アプリを起動するとメモ一覧が表示され、すぐに記入できるのでデジタルノートとして幅広く活用できます。
9. Googleアート&カルチャー
Googleアート&カルチャーは世界中の文化遺産を閲覧できる無料サイトです。
さらに、360度映像で世界中の美術館をオンラインで訪れることもできます。
Googleアート&カルチャーはメニュー開発や盛り付けなどのアイディアにかなり重宝しています。
アイディアに詰まった時になんとなくGoogleアート&カルチャーを見ていると、フッと良いアイディアが浮かんだりもします。
世界中の文化遺産に触れているとインスパイアされることがたくさんあるので、Googleアート&カルチャーをまだ使ったことがない方はぜひ閲覧してみてください。
10. Googleデータポータル
Googleデータポータルは無料で使えるデータ分析ツールです。
無料ながらパワフルなデータ分析ができるため、飲食店経営者に欠かせないデジタルツールです。
Googleフォームを使って集計したアンケート結果や、日々の売上データなどを取り込んでさまざまな角度から分析が行えます。
他のGoogle系ツールに比べると難度は高いですが、本格的なデータ分析が無料で行える素晴らしいデジタルツールです。
11. Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は無料で使えるビジネス支援ツールです。
Googleビジネスプロフィールにお店の情報を登録すると、店舗名で検索された際やGoogleマップ上で店舗情報が表示されるようになります。
また、口コミの投稿・管理もできるようになるため、お客さまからの口コミを集めるのに最適なデジタルツールです。
ダイレクトメッセージやよくある質問の受付けもできるので、無料ながら飲食店経営に欠かせません。
おすすめの飲食店デジタルツール16選(Google以外編)
続いて、私がおすすめするGoogle系ツール以外のデジタルツールをご紹介します。
11. Typeform
Typeform(タイプフォーム)は無料で始められるフォーム作成ツールです。
日本語には未対応ですが、デザインセンスの良いフォームを簡単に作成でき、さまざまなデジタルツールと連携できるのが大きなメリットです。
私のお店では、お客さまアンケートを作成する際にTypeformを使っています。
「英語が苦手」という方でも、慣れれば簡単にフォームを作れるので、飲食店経営者におすすめしたいデジタルツールの1つです。
12. Mailchimp
Mailchimp(メールチンプ)は無料で始められるメール配信ツールです。
こちらも日本語化されていませんが、Typeformと連携したマーケティング機能に優れています。
私のお店ではTypeformで取得したお客さま情報をもとに、Mailchimpでメールマーケティングを実施しています。
お客さまに送信したメールは開封率や開封された時間帯も確認できるため、効果の高い配信時間の把握などにも役立てられます。
13. Instagram
Instagram(インスタグラム)は写真シェアを中心につながるSNSです。
すでにマーケティングに取り入れている飲食店も多いでしょう。
数あるSNSの中で、Instagramは飲食店マーケティングに必須のSNSです。
写真シェアでつながるという特徴から、メニューを紹介しながらフォロワーを獲得できるので一石二鳥のマーケティングを実施できます。
14. Twitter
Twitter(ツイッター)はトレンドを中心につながるSNSです。
ちなみに私のお店とはあまり相性が良くないと感じているので、あまり力を入れていないません。
飲食店によってはInstagramよりもTwitterとの相性が良いケースもあるので、実際に運用してみない限りはわからないことも多いでしょう。
キャンペーンやクーポン配布を積極的に行なっている飲食店の場合は、テキストが目立つTwitterの方が訴求力が高まります。
また、拡散力が高いのでキャンペーンを広く告知したい場合にもおすすめです。
15. TikTok
TikTok(ティックトック)は縦型のショートムービーを中心につながるSNSです。
10代・20代前半のユーザーが多いので、いわゆるZ世代をターゲットとした飲食店に利用をおすすめします。
ユーザー数が年々増加しているので、今後はより一層、飲食店にとって重要なマーケティングプラットフォームになります。
また、インフルエンサーとのタイアップで高い効果を発揮するSNSなので、起用したいインフルエンサーがいれば積極的に検討してみましょう。
16. タブレットレジ
タブレットレジは、タブレットに搭載するPOSレジ機能を搭載したデジタルツールです。
POSレジは高額なのでまとまった導入費用が必要ですが、タブレットレジならiPadなどの端末と、月額費用を支払うだけで導入できます。
タブレットレジによってはクレジットカード決済や電子マネーなどの決済方法に同時対応できるため、キャッシュレス対応を検討している飲食店にもおすすめです。
また、売上集計やデータ分析も自動化できるので日々の業務効率化にもつながります。
飲食店のデジタルツール活用は今や必須です
デジタルツールを活用するだけでお客さんがたくさん来店し、売上や利益がアップするわけでありません。
しかし、飲食店の売上や利益のアップのために、クリエイティブな仕事に集中する時間を作ったり、お客さまデータ分析してマーケティングに活かしたり、さまざまな取り組みを始めることができます。
デジタルに苦手意識を持っている経営者も多いかもしれませんが、必ずしも難しいことばかりではないので、この機会に飲食店のデジタルツール活用をぜひご検討ください。