【飲食店の事業計画書】なぜあなたはお店を開業したいのか?
あなたのお店を開業する前に事業計画書は必要だということは理解していただけたと思います。
それでは、まず何から書いていくのがベストなのかわかりますか?
こんにちは。
武野 慎一郎です。
このモジュールでは、事業計画書に何をどのように書いていくかを具体的に説明していきます。
日本政策金融公庫の創業計画書のテンプレートを元に説明していきますので、記述内容を確認しながら、あなたのお店の計画書を一緒に書いていきましょう。
事業計画書を作成するときに、いきなり事業の内容から詳しく書こうとする人が多いのですが、人に見せる事業計画書を作りたいのであれば、それではなかなか伝わりません。
大事な部分が抜けているからです。
大事な部分とは、「なぜ飲食店を開業しようと考えたのか」ということです。
思い付きで事業を始めた場合失敗する可能性が極めて高いということは、ビジネスに精通した人であれば誰もが知っています。
金融機関も同じです。
失敗する可能性が極めて高い相手には、お金は貸しません。
あなたの事業を知りたい人たちは、事業の内容が良い悪い以前の話として、「開業した後にどのようなことが起こったとしても、めげずに信念をもって突き進んでいく」という気概があることを見たいのです。
お店を経営するというのは、今現在のあなたが思っている以上に苦しいことです。
思ったようにお客様に来ていただけないなどということは当たり前のように発生しますし、想像をしていた以上に体が辛いとか、資金が急激に減り追加で借りるあてもないなどの理由で、お店を続けていく自信を失ってしまったということも、たくさんの人が経験することです。
このような状況に陥った時に店を続けていけるかどうかの分かれ目となるのが、お店の店主であるあなたのハートです。
「どんなにつらいことがあっても決してあきらめない。必ず乗り越えて見せる」という気持ちがあるのかどうかということです。
そのような気概があることを人に伝えるために、「なぜ飲食店を開業しようと考えたのか」、すなわち開業に至った動機を、事業計画書を通じて見える化する必要があるのです。
しかし、いきなり開業に至った動機を説明しても、他人は共感しづらいです。
あなたがどのような人なのかが分からないからです。
なので、私があなたに一番に書いてもらいたいことは、あなた自身の経歴から書くことをお勧めします。
経歴とは、履歴書に書く学歴や職歴のことです。
中でも重要なのは、今回開業しようとしている事業と関連のある内容です。
飲食店の開業であれば、例えば学生時代に栄養学を勉強していて、その知識を活かした飲食店を開業したいと考えたのであれば、その時に学んだことも詳しく書きます。
学校を卒業した後に食材を取り扱う会社に就職し、そこで特定の食材に詳しくなったことを理由に飲食店を開業したいと考えたのであれば、その時の仕事の内容を書くのも良いと思います。また、どこかの飲食店で働いた経験があり、そこでの経験を活かして飲食店を開業したいと考えたのであれば、その時に経験した内容を詳しく書きます。
そうしたうえで、開業に至った動機を具体的に書きます。
開業に至った動機というのは、先ほど説明した「どんなにつらいことがあっても決してあきらめない。必ず乗り越えて見せる」という気概につながる部分です。
これに関しては、「前々から飲食店をやってみたかったから」といったような理由では、他人に心意気が伝わりません。
そのようなふわっとした内容を書くのではなく、「このようなことで人を感動させてみたい」「このようなことを多くの人に伝えてみたい」などといったチャレンジしようと決意した根本部分の思いを具体的に書く必要があります。
そうしたうえで、「このような店づくりや店の営業をしていきたい」というビジョンを書くことで、他人に対して、飲食店を開業したいのだというあなたの思いが伝わります。
事業計画書で何から書けば良いのかわからないという人は、まずは、あなたの経歴書を書いてみてください。 そして、なぜあなたは「お店を開業しようと考えたのか?」この部分を書き出してみてください。 自分の気持ちを言語化するのは、なかなか難しいですが、あなたにしか書き出せない部分なので、時間をかけて考えてみてください。
またここで書き出した内容を実際の計画書に書いていきましょう。日本政策金融公庫の計画書のテンプレートをダウンロードできるようにしておきますので、まずは2、経営者の略歴等の部分と1、創業の動機の記入欄に書いていきましょう。
この動画を全て見終わる頃には創業計画書がかけていますので、じっくりと取り組んでいきましょう。
飲食店開業時のジャンル選定に迷ったら
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モジュール2:今までの経験から武器を選定する
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