飲食店ランニングコストの秘密
飲食店のランニングコストとは?この質問にあなたは答えることができますか?
こんにちは。
武野慎一郎です。
今回は、飲食店のランニングコストについてお話します。
ランニングコストとは、飲食店の運営において必ず発生する、運営費用のことで、運転資金とも呼ばれます。
店舗運営において発生する具体的なランニングコストは、人件費、家賃、水道光熱費、通信費、販売促進費、原材料費などが上げられます。
その他にも、保険料やリース代、決まった時期に払う税金もランニングコストに含まれます。 店舗によって発生するランニングコストは違いますが、売上がなくても払わないといけない経費ですので、開業前に算出しておかなければ、売上予測にも非常に影響が出てきます。 逆に、ランニングコストを算出しておけば、売り上げ目標が明らかになり、計画を立てやすくなるわけです。毎日繁盛しているのに、利益が残らない、いつの間にか赤字になっているという状況にもなりかねません。 昼も夜も、繁盛しているように見えて、意外と儲かっていなかったり。夜だけの営業で、お客様も多いように見えないのに、意外と利益が残っているという、飲食店のカラクリはこのランニングコストの中に隠れています。
あくまで一例ですが、ランニングコストのイメージしやすいよう、例を揚げて説明してみますね。
客席25席の居酒屋(営業時間は18時~24時、毎週日曜日休み)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人件費・・・60万円
(店長/経営者=35万円、アルバイト=時給1000円*2名*5時間*25日営業)
家賃・・・22万円
水道光熱費・・・10万円
通信費・・・3万円
広告宣伝費・・・10万円 サービス
消耗品費・・・15万円
保険料・・・2万円
雑費、予備費・・・5万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計127万
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうでしょうか?実際席数25席のサイズ感でもこのぐらいのランニングコストがかかります。
水道光熱費、サービス、消耗品費は売上によって変動するものもありますが、ざっと計算するだけでも、これくらいはかかります。 実際には原材料費(仕入れ金額)がこれに加わってきますが、店舗の業態、規模によってまったく異なりますし、仮に売り上げが0でもかかる経費ということで、計算しました。
どうでしょうか?仕入れも全くしないでも、お店を運営するだけでも127万円というお金が必要になってきます。 このランニングコストを確保しつつ、初期投資の回収を行なっていくというのが、開業してからの最初のミッションとなるわけです。
毎月どれくらい儲かるのか、初期投資はどれくらいで回収できるのか、開業するには具体的な、事業計画書をつくることが何より大切なことです。
あなたも自分のお店のランニングコストについて、一度考えて計画してみてください。
飲食店開業時のジャンル選定に悩んでるあなたはこの記事が役に立つかもしれません
あなたの飲食店を成功に導く最強の選択術
下記リンクより関連ページを御覧ください。
モジュール1:現在の自分を洗い出す
- 1-1 飲食店を成功に導く最強の選択術とは?
- 1-2 あなたの得意をどのようにしてお客様に提供すべきか?
- 1-3 飲食店開業についてあなたはどのように説明できますか?
- 1-4 飲食店の経験や知識を書き出すことで気づくこと
- 1-5 あなたは情熱を注げることができるか?店舗経営のチカラ!
- 1-6 今までの経験から武器を選定する
モジュール2:今までの経験から武器を選定する
- 2-1 飲食店開業前の経験から武器を選定する
- 2-2 飲食店店舗の独立開業へと導く分析術
- 2-3 事業計画書に活用できる!洗い出された強みと隠された弱み
- 2-4 ピンチをチャンスにすれば良い。開業時に考える外部環境の機会と脅威について。
モジュール3:武器の組み合わせで最高の成果を探る
- 3-1 SWOT分析でわかる飲食店店舗の強みを戦略化する為の開業分析術
- 3-2 飲食店開業時に発揮する武器の組合わせで最高の成果を探る
- 3-3 店舗開業に役立つ具体化したアイデアを書き出す
- 3-4 飲食店舗開業前に考えておきたい3つの質問
モジュール4:ライバル調査と最終ジャンル選定