あなたは、前回のワークでオリジナルのアイデアを10個程度に絞りこめたでしょうか?これらのアイデアを完成度の高いものにするため、これからあなたに3つの質問をしてみたいと思います。 各質問の下に回答を書き込んでください。
こんにちは。
武野慎一郎です。
このワークでは、前回で絞りこまれたアイデアを実現するために、自分自身の歩んできた道筋を振り返ります。 3つの質問に答えることで、身に付いているスキルや、身につけるべきスキルを明確にしていきましょう。 もしも、自分の苦手分野がある場合は、チームの誰かや外注先に依頼することも手段の一つです。 それでは早速始めましょう。
飲食店開業アイデアを実現するための3つの質問
質問1。あなたが〇〇を初めた時に、「持っていれば良かったな」と思うスキルを書き出してみてください。
この〇〇の部分にはあなたの経験してきたことが当てはまります。例えば飲食業界で仕事を仕事を初めた時、とか、サービス業を初めた時等、あなたの得意や経験を入れてみてください。
私自身は飲食業界は本当に初めてだったので業界の常識や仕組みの作り方はまったくもってスキル0でした。やはり経験が少ないことはアイデアも出てきませんし、正解自体がわかりませんからね。
それでここは先人にとにかく質問して自分の頭で整理する方法でスキルを身につけました。わからない事や、経験がないことは、経験者に聞くのが一番手っ取り早いです。そりゃ最初は鼻で笑われるような質問をすることもあると思います。しかし、熱心に聞くことで本当の声を聞くことができますからね。また、業界は違っても、お客様を相手にする仕事である場合基本的な大事な部分は共通したことが多いなと感じました。
あともう一つあったらいいなと思ったスキルはデザイン的な考えですかね。立ち上げメンバーは美大卒メンバーでしたから、デザインや空間を作る能力は本当に長けていましたね。私も建築士の端くれではありましたが、どちらかというとガッテン系ですから私は、この部分は社員の発想を最大限にいかして、発想をカタチにするのは完全外注化しました。メニューの作成、ロゴのデザイン、小物のデザインまでプロにおまかせして作成してもらいました。もちろんそれまでの打合せやすり合わせにはたくさんの時間をかけましたからね。自慢できる販促商品が沢山できました。
いかがでしょうか? 皆さんも初めた頃は、現在よりも経験値が低かったはずです。 その当時、自分自身の足りていないスキルや知識を、どのようにして補っていましたか? また当然、自分1人の能力には限界があります。 そして人ぞれぞれ個性があり、得意ジャンルもあれば、苦手ジャンルもあります。 ただし、この苦手を、どう回避するかが、とても大切な経営戦略の一部となります。客観的に自分自身と対話をしてみましょう。
飲食業に携わって身につけたスキル
質問2。あなたが「5年前にあったら良かったな」と思うスキルを書き出してみましょう。
私自身はもっと仕事を人に任せれるスキルが有ればよかったなと思います。私はどうしてもまずは自分がやってみてある程度のレベルになるまでは時間をかけて取り組んでいました。確かに、そのスキルを身につければ教えることもできますし、色々な気付きがありますからそれはそれで良い経験にはなります。
しかし実際それでは仕事のスピード自体は上がらないんですよね。あなたも最初の起業であればすべて自分でやってしまうことを考えてしまうかもしれませんが、あなたにはあなたしかできない取り組むべきことがあると思います。全部やってしまいたい気持ちを押さえて、人に任せれる部分はある程度任せて、全体を見渡せる余裕を持ちながら、新規店舗の立ち上げができるようになったほうが、良いお店ができると思いますよ。
ここに書き出される内容は、これまでの経験を経て解った事と言い換えることができます。 始めた頃では気付けなかったこと、職場での立場が変わり人間関係の悩みが生まれるなど、そんな時に、どのようなスキルを身につけていればよかったかを考えましょう。
他にも、現在の新しい技術やサービスによって、解決できる場合もあります。もしも、5年前に知識があれば、現在どのように役に立っていたか、想像することもできるでしょう。 大切なことは、今まで出来なかった事を何らかの方法で克服していくことです。 それが、成功への近道となります。これを機に考える時間を設けてみましょう。
不安や苦手を把握するには!!
質問3。普段あなたはどの様なことにストレスを感じていますか?
私自身一番ストレスを感じるのは、自分の予想を超える仕事が急に舞い込んで来たときでしょうか。予定を入れて時間通り進んでいるときはもちろんいいんですがね。やはり自分ではコントロールできないどうしても取り組まないといけない仕事が舞い込んできます。もちろん社長として優先順位を考え最優先に解決はしていきますが、なかなか自分の想うように行かないことが多いもんですよね。
もう私もいい年なので感情的になったり、イライラする事はなるべく少なくしていきたいのですが、なかなか難しいですし、瞬間湯沸かし器のような正確なので私の短所でもあり改善しないと行けない部分だといつも思っています。
ここで書き出される事は、現在あなたが不安に思っている事や、苦手に思っている事ではないでしょうか? やりたいのに出来なかった事、知識が有れば出来た事、また、その機会に巡り会えず経験できなかった事もあるでしょう。この質問で、苦手や後悔にフォーカスしましたが、単にタラレバを並べ、あなたのネガティブな部分を浮き彫りにしたかったわけではありません。こうして過去を振り返ることで、身についたアナタだけの処世術がある事にも気づいてもらえると考えるからです。
また、何かスキルを身につける時にどれくらいの時間を費やしたのか、自分の処理能力の速度を把握しておくと良いでしょう。いざ困った時、スピードを求められる場面で決断を下す際に非常に役立ちます。 それでは、『不得意を踏まえた得意を活かす経営戦略』を立てていきましょう! いざ経営を始めるには、『知らない』『解らない』『出来ない』では成功に近づいているとは言えません。 自分の苦手の解消として、例えば、それを補うスキルを持った従業員の雇用や、外注先の選択を慎重に検討してみましょう。 これまでの全ての経験を力に変えることができれば、自信を持ってオープンする日を迎えられるでしょう!
あなたの飲食店を最強に導く最強の選択術
下記リンクより関連ページを御覧ください。
モジュール1:現在の自分を洗い出す
- 1-1 飲食店を成長に導く最強の選択術とは?
- 1-2 あなたの得意をどのようにしてお客様に提供すべきか?
- 1-3 飲食店開業についてあなたはどのように説明できますか?
- 1-4 飲食店の経験や知識を書き出すことで気づくこと
- 1-5 あなたは情熱を注げることができるか?店舗経営のチカラ!
- 1-6 今までの経験から武器を選定する
モジュール2:今までの経験から武器を選定する
- 2-1 飲食店開業前の経験から武器を選定する
- 2-2 飲食店店舗の独立開業へと導く分析術
- 2-3 事業計画書に活用できる!洗い出された強みと隠された弱み
- 2-4 ピンチをチャンスにすれば良い。開業時に考える外部環境の機会と脅威について。
モジュール3:武器の組み合わせで最高の成果を探る
- 3-1 SWOT分析でわかる飲食店店舗の強みを戦略化する為の開業分析術
- 3-2 飲食店開業時に発揮する武器の組合わせで最高の成果を探る
- 3-3 店舗開業に役立つ具体化したアイデアを書き出す
- 3-4 飲食店舗開業前に考えておきたい3つの質問