【飲食店開業】物件取得費が意外とコストアップする理由
あなたはこの物件取得費にどんな経費が必要なのか知っていますか?あなたの理想のお店物件が見つかり、一番最初に大きな出費となるのが物件取得費です。知らないと意外とコストアップしてしまう、物件取得費を整理していきましょう。
こんにちは、
武野慎一郎です。
今回は、お店の物件にかかる経費についてお話します。
自分の狙っていた物件や、理想の物件に出会ったとき、すぐにでも出店したくなるものです。特に居抜きの条件の良い物件は、不動産会社には出回らず、内内で話がまとまることが大半です。物件探しをしていくうえで、どの程度の資金が必要か把握しておくことは大切です。
物件取得時に必要な経費の内訳は、
1.飲食店開業時の物件取得にかかる保証金とは?
まずは保証金です。契約時に大家さんに払うお金です。住宅では敷金に相当するものです。敷金同様、契約終了時には償却分を差しい引いて戻ってきます。金額は家賃の6か月から10か月分といったところが多いでしょう。家賃20万円の物件なら6か月分で120万といった具合です。意外と高いことを知っておきましょう。
・物件取得費の保証金
大体の目安 家賃の6ヶ月〜10ヶ月
2.飲食店開業時の物件取得にかかる礼金とは?
次に礼金です。こちらも大家さんにお礼の意味で支払われるものです。
保証金とは違い、こちらのお金は返ってきません。物件によって異なりますが、家賃の1か月~2か月程度でしょう。大家さんの意向で運良くない場合もあります。私の場合も、大家さんに長くいてほしいとのことで、初めての店舗には礼金は発生しませんでした。
・物件取得費の礼金
大体の目安 家賃の1ヶ月〜2ヶ月
3.飲食店開業時の物件取得にかかる仲介手数料とは?
物件の多くは不動産会社をとおすケースが大半です。その時発生するのが、仲介手数料です。こちらは不動産会社に支払うもので、賃料の1か月分が一般的です。
・不動産取得時の仲介手数料
大体の目安 家賃の1ヶ月程度
4.飲食店開業時の物件取得にかかる造作譲渡金とは?
居抜き物件の場合は、前の借主に対して、内装や設備を引き継ぐ場合に発生する、造作譲渡金です。前オーナーに支払う金額のことで、条件によってさまざまです。私も物件探しの時に駅前の好条件の物件でしたが、厨房機器もろもろで、800万円の造作譲渡金が掲示され、やもなく物件をあきらめた記憶があります。物件情報だけでは、分からないことがあることを知っておきましょう。
・造作譲渡金 物件条件により相場変更あり
5.飲食店開業時の物件取得にかかる前家賃とは?
最後に前家賃です。その名の通り、家賃を前払いで支払うことをいいます。こちらは契約時から翌月まで、つまり1ヶ月から2か月分の家賃を先に支払うということです。なかには、3か月分というところもありますので、十分確認が必要です。
・前家賃
大体の目安 家賃の1ヶ月〜2ヶ月
以上の5つ、保証金、礼金、仲介手数料、造作譲渡金、前家賃が必要になります。創業、開業時に以上の知識が不足していると、開業資金を圧迫してしまいます。事前に貸店舗や居抜き物件を借りる際に必要なお金について、しっかり調べて、余裕を持っておきましょう。
少しでも負担を減らしたい場合は、敷金、礼金、仲介手数料のない物件をさがすのも一つの手段ですので、選択肢に加えておきましょう。
飲食店開業前に考えておきたいジャンル選定についての記事は下記から
あなたの飲食店を成功に導く最強の選択術
下記リンクより関連ページを御覧ください。
モジュール1:現在の自分を洗い出す
- 1-1 飲食店を成功に導く最強の選択術とは?
- 1-2 あなたの得意をどのようにしてお客様に提供すべきか?
- 1-3 飲食店開業についてあなたはどのように説明できますか?
- 1-4 飲食店の経験や知識を書き出すことで気づくこと
- 1-5 あなたは情熱を注げることができるか?店舗経営のチカラ!
- 1-6 今までの経験から武器を選定する
モジュール2:今までの経験から武器を選定する
- 2-1 飲食店開業前の経験から武器を選定する
- 2-2 飲食店店舗の独立開業へと導く分析術
- 2-3 事業計画書に活用できる!洗い出された強みと隠された弱み
- 2-4 ピンチをチャンスにすれば良い。開業時に考える外部環境の機会と脅威について。
モジュール3:武器の組み合わせで最高の成果を探る
- 3-1 SWOT分析でわかる飲食店店舗の強みを戦略化する為の開業分析術
- 3-2 飲食店開業時に発揮する武器の組合わせで最高の成果を探る
- 3-3 店舗開業に役立つ具体化したアイデアを書き出す
- 3-4 飲食店舗開業前に考えておきたい3つの質問