飲食店の利益率は実際いくらになるか?
理想のお店をオープンさせてから、あなたのお店はどのくらいの利益が残りますか?
こんにちは。
武野慎一郎です。
今回は、飲食店における、利益率についてのお話です
儲かる、儲からないの話は経営者の間ではよく耳にするものです。飲食店にかかわらず、ビジネスの上で必ず出てくるのが、利益率という言葉です。利益率とは売上に対する利益の比率のことをいいます。ただ、利益といっても、会計上いくつも種類があります。
飲食店を開業するにあたり理解しておくべき利益とは?
- 営業利益
- 売上総利益(粗利益)
- 経常利益
- 税引前利益
- 当期純利益
いきなり、難しい言葉が並びましたね。 5つ並んでいますが、何を利益とするかで、利益、利益率が変わってくるのです。
しかし、飲食店で理解しておくべきは、
1.営業利益と2.売上総利益(粗利益)の2点です。この2つを理解していれば、問題はありません。税理士や、会計士の方に聞かれるとそんなことはないといわれるかもしれませんが、私はこの2点を重視し、何年も店舗運営をし利益を出してきました。
利益率の計算は、非常に単純なものです。先ほど申し上げた通り、利益率とは売上に対する利益の割合で、つまり
利益÷売上×100=利益率
で簡単に計算できます。 では、重要となる、営業利益と売上総利益(粗利益)について説明していきます。
飲食店の営業利益とは?
まず、営業利益についてです。これが、最もわかりやすい利益です。 営業利益とは、売上から商品を売るためにかかった経費(原材料費、人件費、家賃、販売促進費、水道光熱費など)を引いたものです。
営業利益÷売上×100=営業利益率
となります。 ある飲食店を例に上げますと、
売上300万円でかかった経費が270万円だとすると、営業利益は30万円です。 計算式は
30万円(営業利益)÷300万円(売上)×100=10%
営業利益率は10%となるわけです。 続いては、売上総利益についてです。 会計上は売上総利益と呼ばれていますが、普段使われているのは粗利と呼ばれることが多いです。 売上総利益(粗利)は売上から売上原価(仕入原価)を引いたときに残る利益のことをいいます。 売上ー売上原価(仕入れ原価)=売上総利益(粗利)
飲食店の粗利益率とは?
粗利益÷売上×100=粗利益率 となります。
例えば、1000円のとんかつ定食を売った時に仕入れ原価が400円であれば、粗利益は600円 計算式は
600円÷1000円*100=60% 粗利益率は60%となります。
2つの利益について説明してきました、営業利益は利益が残っているか、いないか知るうえで重要なのはわかりますね。もう一つの粗利益、粗利益率の重要性について少しお話します。 ビジネスをやっていく上で、何より必要なのが、キャッシュ、つまり現金です。粗利が大きいほど、手元にキャッシュが残りやすくなります。最初に5つの利益の話をしましたが、下へいくほど利益は削られ少なくなります。つまり粗利が高いと利益率が高い、原価に対する収益性も高い。儲かりやすいということです。 飲食業が現金商売で、キャッシュの周りが良いといわれるのも、こういった背景があるのです。
ここでは、利益率、粗利益率についてお話しました。あなたの考える店舗の営業利益、粗利益はどうでしょうか?実際に計算してみると、理解が深まると思います。是非参考にしてみてください。
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