【事業計画書の書き方】飲食店開業の事業計画書に必要な5つの必要項目
あなたは自分のお店の事業計画書に具体的に何を書いていけば良いかわかりますか?
今回はあなたが書くべき事業計画書の内容についてお話していきます。
こんにちは。
武野慎一郎です。
開業時の事業計画書には、あなた自身が確信を持った上でお店をオープンさせるためにも、あなたを支えてくれる人たちにしっかりとあなたの後をついてきてもらえるようにするためにも、あなたがいい加減な気持ちで開業を決意したわけではないことや、事業に対するきちんとした考えを持っていること、金銭面での計算もきちんとしていることを書いていく必要があります。
具体的には、次の内容を確認していきましょう。
事業計画書に書くべき5つの必修項目について
- 1.なぜあなたはお店を開業するのか?
- 2.あなたはどのような飲食店の事業を行うのか?
- 3.想定する市場と理想的なお客様について
- 4.あなたは理想的なお客様をどのように集客するのか?
- 5.どのように開業資金を調達してどの程度の利益が得られることを想定しているか?
それではこの5つについて具体的に確認していきましょう
◯なぜあなたはお店を開業するのか?
この質問に対して具体的に考えてみましょう。
これは開業の動機や目的、ビジョンなどのことです。
あなたは、強い思いがあって飲食店を開業しようとしているはずです。そのことを、あなた自身の言葉で書き記しましょう。そうすることで、あなた自身が「自分が進むべき道を明確にすることができ」自信を持って第一歩を踏み出すことができるようになりますし、あなたを支えてくれる人たちにも、あなたが決して思い付きなどではなく強い思いのもとで飲食店を開業しようとしていることが伝わり、応援したい気持ちも強くなると思います。
ここはしっかりとあなたの想いが伝わる様にする必要がありますね。
◯あなたはどのような飲食店の事業を行うのか?
この質問に対しては、どのような料理や飲み物を提供するのか、それに関して安定した仕入れルートを確保できるのか、どのような価格で提供するのか、などのことです。飲食店を開業するのであれば、具体的なメニューを決める必要があります。メニューはあなた自身が自由に考えることができるのですが、お店のメニューとして決定した以上は、お客様から注文をいただいた場合必ず提供できる状況にしておかなければなりません。
そのためには、食材などに関する安定した仕入先があることが前提となります。さらに、それぞれのメニューをいくらで提供するのかも重要なことです。
どの事業分野でも同じなのですが、モノやサービスはお客様にとって適正な価格でないと売れません。 最初は大まかで良いので、どのルートから仕入れて、どのような物をお客様に提供していくのかを記入する必要があります。 どのようなジャンルで事業を行っていくのかをしっかり考えていきましょう。
◯ 想定する市場と理想的なお客様について
3番目です。 3番目の想定する市場と理想的なお客様についての質問ですが。
これはあなたが勝負する市場やライバル店の存在、そしてあなたのお店と相思相愛関係になれるお客様の存在のことです。 あなたが目指す市場と理想顧客について書いていきましょうということです。
飲食業界という一つの大きな市場でも、提供する料理のジャンルや提供方法や店の雰囲気、価格帯などによって小さな市場に区分することができます。その中のいずれかの市場で、あなたは勝負することになります。そして、どの市場で勝負しても、ライバル関係になるお店が存在します。
そのような中、あなたのお店と相思相愛になれるお客様が必ず存在します。私はこの理想的なお客様については、まずあなたのお店に、本当にきてもらいたいお客様、あなたの理想顧客像を形にしていき、そのお客様に本当に愛されるお店を構築していくことをおすすめします。
この理想的なお客様については他にもレクチャー動画がありますのでそちらも参考にしてみてください。非常に大切な部分になりますので、理想のお客様については必ずどんな人が理想的なお客様なのか?設定してみてくださいね。
これらの内容を明らかにしておくことで、開業後にスムーズな経営を行うことができるようになります。
◯あなたは理想的なお客様をどのように集客するのか?
次に4番目ですね。 これは先ほど設定した理想的なお客様に対して、いかにして着実に且つ安定的にお店に来店してもらうか?ということです。
理想的なお客様があなたのお店を定期的に利用してくれる状態になれれば、お店の経営は安定します。そのために、相思相愛関係になってくれそうな相手に対して、あなたのお店の特徴(お店に通ってくれる理由)を着実に伝えれる状態にし、さらに定期的に利用してもらえる仕組みを明らかにする必要があります。 理想的なお客様があなたのお店をさらに好きになる理由とあなたのお店にリピーターとしてきてくれる仕組みを考えましょうということです。
どのような仕組みを作り、お客様を喜ばせるか、あなたの経験とアイデアを説明していく部分ですね。
◯どのように開業資金を調達してどの程度の利益が得られることを想定しているか?
最後の5つ目です。
最後はお金の話です。
開業したいという気持ちがどれだけ強くても、開業に必要な資金を確実に調達できなければ開業できませんし、開業後も必要な利益を維持できなければお店を続けていくことはできません。理想を掲げていくのは良いのですが、それに伴って必ず資金が必要になってきます。その資金計画を具体的にどのように考えているのかをこの部分に記入していく必要があります。
まず今のあなたの開業資金として自分の自由に使えるお金がどの程度あるのか?
足らずの部分はどのように調達するのか? あなたのお店がオープンしてからどのくらいのお客様の来店数を予定していて、どのように利益を積み上げていくのか? もし融資を受けるのであれば、その融資金額をどのように返済していくのか。 このような予定計画をしっかり記入していきましょうということです。
開業前に綿密な計算を行い、お金に関する不安を払拭しておく必要があります。
どうでしょうか?
今回は事業計画書に記入すべき5つの項目としてお話しました。難しく感じるかもしれませんが、冷静に考えると、あなたは何の為にお店を開業し、どのように、どんなお客様に商品を提供し、収支をどのように合わせていき事業を継続していくか?という予定を記入していきましょうということです。
事業計画書を考えていくことで、ぼんやりとしていることが具体的になっていきます。まずは一つづつこの質問に対してあなたの答えをアウトプットしていくことをおすすめします。
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