結果に差が出る事業計画作成方法
前回までの動画で「融資担当者がチェックしている事業計画書の5つのポイント」について解説してきました。実際この部分で融資の結果に差が出ることは間違いありません。
この事業計画書の書き方もいよいよ最後のモジュールになります。最終モジュールはこの融資担当者がチェックしている事業計画書の5つのポイント」について、より深く踏み込んだ解説をしてまとめていきたいと思います。
こんにちは。
武野慎一郎です。
開業に対する熱意の伝え方
「今まで自分の夢であった、開業を実現したい」という熱意が融資担当者に伝わり共感してもらうことができれば、融資担当者は、あなたにとっての強い味方になってくれるはずです。
審査を通すために、今までの経験を駆使して、ツボを押さえた稟議書を書いてくれると思います。
そのための想いをどう伝えていくか?ですが、面と向かって話をするところから始まるのであれば、あなたの目や口調、態度などからダイレクトに本気度を伝えることができるのですが、一般的には、あなたが事業計画書(創業計画書)の中で熱意をアピールした後に、それに目を通した融資担当者が、後日口頭でのヒヤリングで熱意の中身を確認するという形式になります。
なので、事業計画書の中で、相手の心に刺さる書き方をする必要があります。
開業に関する動機は、基本的には、次の二種類のいずれかになります。
・昔から温めてきた夢を実現させる
・経験を通じて感じ取った世の中の課題解決やニーズに応える
それぞれについて、事業計画書での書き方を解説します。
①昔から温めてきた夢を実現させる開業
「どのようなことをきっかけに現在の開業についての思いが膨らんだのか」「そのために、どのような準備をしてきたのか」を分かりやすく伝えることがポイントです。
具体的には、次のようなことを、次のような順序で伝えることが望ましいです。
・私は、このような時期に、このような経験をしました
・そのときに、このような思いを抱きました
→このようなことで困っている人たちを救ってあげたい、このようなニーズに応えてあげたい など
・その思いを、このような形で温めてきました
→このような研究や勉強、調査などを自主的に続けてきました
・現在、開業準備に関して、このような状態にあります
・この状態に関して、このような理由で、開業すべき時期が巡ってきたと考えました
・今回開業することで、社会に対してこのような形での貢献を行い、このような形で自己実現を果たしていきたい
これに関しては、開業するという思いを温めていたときに自主的に続けてきた活動の中身や成果を、事業計画書とは別に具体的にまとめておき、融資担当者に見てもらうことが効果的です。
②経験を通じて感じ取った世の中の課題解決やニーズに応える開業
「どのようなことをきっかけに現在の開業についての思いが膨らんだのか」「それに関して、どのような経験をしてきたのか」を分かりやすく伝えることがポイントです。
具体的には、次のようなことを、次のような順序で伝えることが望ましいです。
・私は、このような仕事(学校での学習)を通じて、このような経験を積んできました
→業界事情の熟知、ノウハウの習得、キャリアの蓄積 など
・そのときに、このようなことを知りました(感じ取りました)
→たくさんの人たちが共通的に抱えている課題やニーズ
・それに対して、今回の開業につながるこのような思いを抱きました
→このようなことで困っている人たちを救ってあげたい、このようなニーズに応えてあげたい など
・現在、開業決意のきっかけとなった経験に関して、このような状態にあります
・この状態に関して、このような理由で、開業すべき時期が巡ってきたと考えました
・今回開業することで、たくさんの人たちが抱えているこのような課題の解決やニーズに対して、このような形で応えていきたい
これに関しては、開業するときの強みともなる今までの仕事や学習を通じて習得した経験の中身を、事業計画書とは別に具体的にまとめておき、融資担当者に見てもらうことが効果的です。
自分の言葉でしっかり表現できるようにしておくことが大切だと思います。
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