事業計画で確認したい融資審査の通過率をUPさせる3つのポイント
融資の審査に通らなかったらどうしよう?実際は「融資をしてもらわないと開業は難しいんだよな」そう考えている人も少なくないと思います。
こんにちは。
武野慎一郎です。
今回は少しでも融資の審査通過率をUPする為にはどうすれば良いかについて考えていきたいと思います。
融資担当者が融資を審査するための稟議を上げてくれるということは、「この人は、開業に関して素晴らしい熱意があり、経営者としての資質もあり、示す数字にも根拠があり、事業計画の実現の見通しもある」ことに関して太鼓判を押してくれたということです。
つまり、稟議書には、これらのことに対する融資担当者の見解が記されているわけであり、そのことを踏まえたうえで審査が行われるのです。
このことから言えることは、審査の通過率をUPさせるためには、融資担当者が太鼓判を押してくれたことプラスアルファとなる要素が必要になってきます。
プラスアルファとなる要素としてアピールすることが効果的なのは、次の三点です。
・社会的に意義のある事業であること
・独自性のある事業であること
・事業を行ううえでの確実性があること
この3つのポイントについて整理していきましょう。
①社会的に意義のある事業であること
社会的に意義があることというのは、社会に対する貢献性のある新規的な事業内容だということです。
事業実績のない開業希望者に対して前向きな融資を行ってくれるのは、政府系の金融機関です。
政府系の金融機関というのは、「経済を活性化したい」「国民生活を豊かにしたい」などの国としての政策を前に進めていくために国が事業資金を貸し付けることの窓口となっているところです。 私も最初に融資を受けたのは日本政策金融公庫ですからまさしく政府系の金融機関ですね。
開業希望者を支援することは経済の活性化につながることなので開業資金の融資に対しても前向きに応じてくれるのですが、事業の内容が国民生活を豊かにすることであれば、前向きさがいっそう強まります。 そうでなければ、審査はやはり厳しくなります。
「今まで誰もやってこなかったこのようなモノやサービスを提供する仕組みを作ることで、消費者(国民)にこのような利便性が生じる」といったようなことを上手にアピールすることができれば、審査の通過率は間違いなくUPするはずです。
飲食店であれば、今まで利用者からのニーズがあったのに実現できていなかったメニューや食事の提供方法などを実現させるようなことです。 地域の活性化につながるお店を開業するとなれば、もちろんしっかりと応援してくれると思いますよ。
②独自性のある事業であること
独自性があることというのは、この店ならではの特徴として認められるような付加価値や他店と比較したときの差別的要因となるようなものがあるということです。
飲食店を開業した後に順調な経営を続けていくためには、理想的なお客様たちから支持され続けたうえで、ライバル店との競争に勝ち続けることが必要です。
その源となるものが、この店ならではの特徴として認められるような付加価値や他店と比較したときの差別的要因となるようなものです。
そんなに深く考えなくても、あなたにはあなたにしかできないオリジナルが必ずあります。あなたの強みを最大限に生かしたお店を作り上げれば自ずとそれが独自性を発揮してきます。
私のお店であれば、築150年の古民家を利用した、イタリアンと日本蕎麦を融合したメニューを提供するという部分です。
この店にしか出せない味や雰囲気、お客様から歓迎されるシステムなどがあるのであれば、積極的にアピールする必要があります。
③事業を行ううえでの確実性があること
事業計画の実現の見通しのあることは融資担当者も認めてくれているのですが、あなたを中心にして開業後の事業を確実に進めていける根拠となることもアピールしたほうがよいです。
様々な環境変化に対応し続けながら着実な経営を行うためにこのような体制を整える、正しい経営判断を行うためにこのようなシステムを導入する、などということに関してアピールできるものがあるのであれば、積極的にアピールする必要があります。
私は実際飲食店の経験がなかったので、この確実性という部分は弱かったと思います。なので一緒に開業した社員の経験を全て前面に押し出しました。あなた自身に経験がないことでも、仲間の力を借りて、お店の武器として使うのであれば、それはどんどんアピールしたほうが良いと思います。 あなたの理想のお店を実現する為に必用な仲間の力は、店舗オーナーとしてのあなたの力と一緒です。仲間の力はお店全体の力だということを覚えておいてください。
まとめです。
今回のテーマは融資の審査通過率をUPさせる為にはというテーマでお話しました。
3つのポイントは、あなたのお店が
・社会的に意義のある事業であること
・独自性のある事業であること
・事業を行ううえでの確実性があること
この3つのポイントはあなたの最大の武器に代わっていきます。
全てないといけないということではなく、あなたのお店でできることは何か?と考えたときに、今まで気づかないあなたのお店の強みが新たに出てくるかもしれませんよ。
3つのポイントを意識しながら新しい武器を探してみてくださいね。
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