【事業計画書の書き方】事業計画書はあなたの言葉で書くことが大事
事業計画書を書くにあたって、あなたが一番気をつけないといけないことは何だと思いますか?
今回は事業計画書を書く上で大切にしたいことをお話していきます。
こんにちは。
武野慎一郎です。
前回までのレクチャーで、事業計画書の中に盛り込むべき内容や融資の場面においても重要な存在であることをお話ししましたが、もう一つ大切なことがあります。
それは、あなたの言葉で書くということです。
世間では開業資金に関する融資の申し込みに必要な事業計画書の作成を外部の専門家などに依頼する事例が多く見られますが、そうすることは、飲食店を開業しようとするあなたにとって必ずしも良いことだとは言えません。
理由は、形式的な書類を揃えるために事業計画書を書くのではなく、あなたが飲食店を開業することに対して確信を持つために、開業後の経営に対して自信を持つために、そして金融機関をはじめとした支援者たちに対してあなたのやろうとしている事業の内容を正確に理解してもらったうえで協力してもらえる仲間を集めるために作るものだからです。ということは、事業計画書に関しては、「あなた自身の言葉で書いたうえで、自信を持って色々な人に対して説明ができる」ということが重要になってきます。
外部の専門家に頼んでもっともらしい事業計画書を作成してもらい、それをもとに融資の担当者と話をしても、質問されたことに対してまともな答えを返すことができなければ、融資の担当者も「自分で考えた事業計画書ではないなーとか」「この人は、自分自身の事業のことを整理できていないな」と解釈してしまい、印象が悪くなってしまいます。
金融機関に提出する事業計画書に関しては、予め金融機関側が指定したフォーマットに記入する場合もあれば、融資を希望する側が自由に作成できる場合もあります。
予め指定されたフォーマットに記入する場合も、実際は書き方は自由です。
人に見せる事業計画書は、相手に伝わらなければ意味がないので、分かりやすく、理路整然とした内容でまとめることが重要です。それに関して、外部の専門家などの力を借りることがあってもよいでしょう。
融資の担当者も過去に何度も事業計画書をチェックしてきたプロなので、あなた自身が実現するだろうと想定している事業に関する結果に明確な根拠があるのかどうかについて、外部の専門家などの意見を聞くことは効果的です。
自分自身の事業なので、どうしても自分に都合良く考えてしまうことが多くなるからです。第三者が客観的に見て筋道の通る根拠があるのであれば、事業計画書に書くことができる内容だということになります。あなた自身が考えていることや訴えたいこと、根拠のある想定結果などを文章でまとめることに関して、外部の専門家などの意見を聞くことも効果的です。
アドバイスをもらうのは、もちろん良いと思います。 しかし私があなたにお伝えしたいのは、最終的には自分の言葉で自分の想いを伝えれるようにしてほしいということです。
そしてその言葉を、あなたの信頼できる仲間に聞いてもらってみてください。
ちゃんと自分の真意が伝わっているのか?自分のやりたいことが伝わっているのか?この部分が非常に重要になっていきます。
自分にとっては意味の通じる文章であっても、他の人から見た場合意味の通じない文章となっていることが往々にしてあるため、第三者の目でチェックをしてもらい、第三者に対して正確に伝わる文章にするということです。
これらの対応を行ったうえで、自分自身の口から伝えたいことを正確に伝えられる内容となっているのであれば、事業計画書としては完璧な内容です。
事業計画書の作成に関しては、作る側に「あれも伝えたい、これも伝えたい」という気持ちが生じてしまいがちなのですが、シンプルに書くことを心がけることで、第三者に伝わりやすくなります。 記入はシンプルに、そして言葉で説明するときは、あなたの想いを情熱に乗せて伝えることも大切だと私は思います。