【飲食店の事業計画】開業資金と運転資金。いくらの利益が確保できるか?
あなたはどのくらいの開業資金が必要なのか計算していますか?
またその資金計画でどのくらいの利益を確保できますか?
こんにちは。
武野慎一郎です。
ここまで事業計画書を記入してみて、あなたがお店を開業した後に上手くやれそうな姿が具体的にイメージができてきているでしょうか? ここまでは、あなたの頭のイメージを言語化してきているので、比較的簡単に進めていけているかもしれませんね。
しかし、最後に最も重要なことが待っています。
それは、お金に関することです。どれだけ上手くやれそうに思えても、開業に必要なお金が手元になければ開業できません。
さらに、開業後に、生活をしていけるだけの利益が手元に残らなければ、早々に店を閉めなければならなくなります。この二つのことを厳密に考えたうえで、納得のいく結論を出し、事業計画書に具体的に書く必要があるのです。
開業資金に関しては、設備資金と運転資金に分けることができます。
各項目の整理をしてしていきましょう。
設備資金は、店を整えることに必要なお金のことであり、一般的に、次のような費用が発生します。
・店の内装工事にかかる費用
・店が賃貸物件だった場合の保証金
・調理のための機械や冷凍・冷蔵庫、換気のための装置などを設置する費用
・テーブルや椅子などの什器類を設置する費用
・調理器具を揃える費用
運転資金は、開業後に必要となる店の営業を行うためのお金のことであり、一般的に、次のような費用が発生します。
・食材などの仕入れ費用
・広告費用
・アルバイトなどの人件費
・家賃などの賃料
・その他の予備費用
お店を開業する場合にかかる費用については、別のコース動画の【飲食店の開業資金】失敗しない!飲食店運営に必要な予算プランの作り方で詳しく説明しています。
もしよかったらそちらの動画も確認してみてください。
開業直後は、あなたのお店の存在を知らない人が多く、馴染みのお客様もいないため、思ったようには売り上げは上がらないというつもりでいる必要があります。
そのため、運転資金は極力多く、一般的には3~6ヶ月分程度を確保しておくことが望ましいと言われています。
開業資金に関しては、必要となる金額の計算だけではなく、どのような方法で調達をするのかについても明らかにする必要があります。金融機関も、あなたの店がどの程度の稼ぎを得られそうかということを厳密に計算したうえで融資する金額を決定します。
はなから開業資金の全額を金融機関からの融資に頼ろうとする姿勢を見せることは、金融機関からの印象を悪くすることにつながります。
よって、自己の貯蓄や親族などからの借入などによる自分自身で用意できるお金を最大限確保したうえで、足りない分を金融機関に相談するという姿勢を持つ必要があります。
開業後の利益は、あなたや家族が安定した生活を送り、店を大きくするための投資に費やす財源となるものです。これに関しては、開業前に厳密な計算のもとで想定しておいたうえで、開業後も、その時々の状況に合わせて修正し、常に精度を保ち続けることが重要です。
私が作成した収支計画が一目で確認できる計算シートを使用して確認することをオススメします。
開業後の利益は、売上高から、仕入れによる原価、諸経費、税金などを控除した残りの金額です。諸経費の中身には、家賃や人件費、広告費用、水道光熱費、金融機関に支払う金利などがあります。
もっとも、ここで言う利益とは税金を計算する上での対象となる数字のことであり、実際に店主であるあなたが自由に使えるお金は、売上による現金収入から仕入れや経費、税金などによる支払いをした後に、金融機関への返済をした残りのお金であることを理解する必要があります。
ここの計画を怠ると後々大変なことになりますので、一度金額の洗い出しをしてみましょう。
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