飲食店開業のときにスタートダッシュする為に
前回、行ったワークを基に、新たな自分を発見したり、不得意の回避方法について考えて頂けたのではないでしょうか。
求める従業員像が明確になったり、メニューやオペレーションで回避策を思いついたり、新サービスへの外注で不得意を解消することを検討した方もいらっしゃるでしょう。
こんにちは。
武野慎一郎です。
不安の解消や苦手業務の回避方法も検討がついてきたところだと思います。 意外な自分に気付かれた方は、また一つ新たな強みを見つけたとも言えます。 それでは、安心して成功に近づくためのベストな業種業態の絞り込みに進んでいきましょう。
今回のワークでは、これまでのワークから導き出されたアイデアの『実現性』を見極めるために、『時間的観点、資金的観点、スキル(知識)的観点、市場の有無、情熱的観点』の5つの観点から考えて、あなたにとって、どの業種やどの業態がベストな選択なのかを考えていきます。
ここでは考え方をお伝えしますね。
このワークシートを見てください。
見込み客と書いている部分はもちろんあなたの理想とするお客様が入りますね。あなたが理想としているお店に足を運んでくれる理想的なお客様のことです。
次に左下の部分は実現性です。実際あなたの経験値等から夢物語にならない適正な範囲で考えて行きます。もちろん目標は高いほうが良いですが、あなたが達成できる範囲内でこの円の中身を考えてみてください。
そして最後は右下の情熱の部分ですね。ここはこれまでのワークでも取組んでいます。あなたが継続的に情熱を持って取り組める事を当てはめて行きましょう。
この3つの円に当てはまる項目を、今までのワークの中から当てはめていってみてください。もちろん一番の理想はこの3つの円が重なった部分を攻めたいところです。
しかし、あまりにもこの中心部分に入るものばかりを考えると、あなたの良さが消えてしまうかもしれないので、実現性の部分はど真ん中ばかりを狙うのではなく少し余裕をもたせて見てください。実現性の部分を少し補足してみると。まず時間的観点と資金的観点、そしてスキルを当てはめるとわかりやすいかもしれませんね。
私の場合ですと最初に考えた個室でのA5和牛鉄板焼きのお店を当てはめると、時間的にはなんとか間に合いそう、スキル的にもお肉は暑かったことがあるから大丈夫そうですね。しかし、資金的にどうでしょうか?150年の古民家を個室のなおかつ鉄板焼きができる設備を整えようとすると、改装から設備投資等予算的に無理かもしれません。
もちろんアイデアは形にする前に予算組からシミュレーションも行いますが、当初の計画だと私が思いついた鉄板焼のお店というのは実現性に少しかけていたと思います。 もちろんアイデアのなかから市場の有無等も確認しなければなりませんが、この部分は今後のワークで取組んでいきます。
継続の力につながる情熱の部分は妥協せずに、しっかりとど真ん中を狙っていきましょう。
また見込み客の部分も、範囲を広げようと欲張らずに、特定した理想のお客様を狙って行くほうがより良いお店になる確率が高いと思いますこの2つの部分はあなたが情熱を注げる理想のお客さん像を狙いに行きましょう。
それでは、今までのアイデアがこの円のどのあたりに入ってくるか実際ワークに記載してみましょう。
いかがでしょうか。
バランスの良いアイデアが残りましたか?
問題の回避方法も思いつきましたか?
中には、『実現性』の低いアイデアもいくつかあったのではないでしょうか。
しかし今後、市場リサーチをする際に、新たなマーケットを発見することがあります。頭の片隅には残しておきましょう。
いよいよ自分が、どの業種業態を目指すべきなのかが明確になってきました。
そこで、それらのアイデアは、どんな市場とマッチしているのか、ターゲットの研究をしていく事も重要となります。次回は、今回あまり触れられなかった『市場の有無』について、5つのワークに分けて進めていきます。
絞り込まれたアナタのアイデアを市場に合うように磨いていきましょう。