店舗はデザイン設計だけでは作れない
あなたは飲食店の店舗デザインは、設計者に任せておけば簡単に作成してもらえると思っているのではないでしょうか?飲食店の店舗デザインは、意匠的なデザインだけではなく、設備やオペレーションなどのしやすさなど、さまざまなことを考慮しなければいけません。
そのためには、設計だけではなく、「どのように施工するか」も重要になってきます。しかし、初めて飲食店を開業するオーナーにとっては設計も施工も分野外なので、情報が不足してオープンまでの道のりを遠くしてしまっているケースが少なくありません。
そこで今回は、デザイン設計と施工について詳しくご紹介します。
設計と施工にはどのようなアイデアが必要なのか
施工というと、「物件が決まってあとは工事をするだけ」になってから考えるというイメージもありますが、物件が決まる前の段階でも、できることはたくさんあります。たとえば、事業計画を練るときに、店舗のイメージをイラストや写真で具体化する、揃えたい設備のサイズをチェックする、などが考えられるでしょう。
施工業者によっては、物件を決めるときに、一緒に見に来てくれることもあります。契約前に実際の物件や設備をプロの目でチェックしてもらえるというのは、飲食店経営初心者にとって心強いでしょう。工事のやり直しは時間的にも予算的にも難しいので、事前の確認と認識の共有が大変重要です。場合によっては、開店時期が大幅に遅れたり、店舗の完成後に補修をしたりしなければならないこともあります。
デザインを意識できる施工が重要
単に店舗の箱を作ってもらうだけなら何も気にする必要はありませんが、それは決して「デザイン」ではありません。飲食店の施行経験がない業者に依頼してしまうと、満足のいく店舗は完成しないのです。そもそも、飲食店と他の店舗では空間に求められていることが違います。
たとえば、ライブ感のあるキッチンを演出したい場合、デザインだけではなく、設備やオペレーションの細かい部分も計画しなければいけません。開店後のトラブルを防ぐためにも、デザイン設計と施工はセットで検討していく必要があるのです。