飲食店の店舗デザインとは?
あなたは飲食店の外観等どうやって決定していけばよいのか明確な答えを持っていないのではないでしょうか?今日はそんなあなたに飲食店の店舗デザインについてお伝えしていきます。
飲食店のオープンでは、料理やサービスと同じぐらい「店舗のデザイン」が重要になります。料理と接客にこだわりがあっても、お客さんにとって価値のある時間を提供できないデザインでは、リピーターが増えません。
そこで今回は、「飲食店の店舗デザイン」について、詳しく考察していきます。
デザインで顧客価値を創造する
顧客価値(カスタマーバリュー)とは、お客さんが「このサービスのためなら、これだけの金額を払っても良い」と感じる価値です。店舗側からすれば「顧客との関係を強めるために提供できる要素」と言えるでしょう。なお、お客さんが「提供されて当然」と感じるものは「基本価値」と呼びます。飲食店でなら味やサービスに該当するでしょう。
飲食店のデザインで、まず意識したいのは「情緒的価値」です。
入店しやすさや席に座っているときにホッとする気持ち。このような体験は情緒的価値にあたります。しかし、これだけでは価値を「創造」することはできません。たしかに、快適な時間を過ごせるデザインは、顧客価値を向上させます。
しかし、顧客価値の向上だけを追求していると、競合店との不毛な競争に労力を費やすことにもなりかねません。一時的に集客できても長続きはしないでしょう。では、飲食店のデザインにおける「顧客価値の創造」とは何でしょうか?
価値を決めるのは味だけではない
顧客価値はデザインや雰囲気によっても大きく変動します。たとえば、「デザインが上品で過ごしやすいから大切な話はあのお店で」とお客さんが感じてくれたなら、結果として「他店ではできないコミュニケーションがとれる」という新たな価値を提供していることになるのです。
コンセプトをデザインに反映させることも忘れてはいけません。多くの顧客に支持されている「スターバックス」は、コーヒーのおいしさやスタッフのサービスで基本価値を提供しながら、
個性的なインテリアと高度なオペレーションで、コア・コンセプトである
「サードプレイス(心地良い第三の場所)」を演出しています。
店内に入っただけで他のコーヒーショップとは違う雰囲気を感じたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。他店との差別化を図るなら、洗練された外観や居心地の良い内装と併せて、顧客価値を創造できる飲食店のデザインを意識してみましょう。