【飲食店の事業計画書】あなたはどのような飲食店の事業を行うのか?
あなたのお店の事業内容について、第三者にどのように伝えていきますか?
開業に至った動機を説明した後は、あなたのお店の事業の内容を詳しく書いていきましょう。
こんにちは。
武野慎一郎です。
事業の内容は自分目線で書いてしまうと人に伝わりにくくなるので、「どのような考え方のもとで」「どのようなこと(もの)を」「どのような形式で提供し」「どのような状態になることを目指している」という順序で書くことが望ましいです。
「どのような考え方のもとで」というのは、事業のコンセプトに関することです。コンセプトというのは基本的な概念のことであり、どのような人たちから、どのようなことに対して利用されるお店なのかということを明確にするということです。
例えば、開業するお店が定食屋なのであれば「近隣の学校に通う学生や近隣の会社で働く会社員に対して食事を提供する店」、居酒屋であれば「帰宅途中の学生や会社員、近隣の住民が、料理と一緒に酒を楽しめる店」といったような内容です。
「どのようなこと(もの)を」というのは、あなたの店で提供されるもののことです。
ここでいうものとは、具体的なメニューのことではなく、食に関するどのようなものをあなたの店で提供するのかということです。
例えば、あなたの店が定食屋だったとして、定番メニューと季節ごとの料理を提供する店であるのならば、「肉類を使用した定番定食をベースにして、季節ごとの食材を使用した料理も随時5~6品程度提供する」などといった内容で書きます。
定食以外にコーヒーなどのドリンクやデザートなども提供するのであれば、そのことも具体的に書きます。また、あなたのお店が居酒屋だった場合、瀬戸内海に面した岡山県で取れる魚介類を使った郷土料理を中心としたメニューを提供するのであれば、「岡山県産の魚介類を使った郷土料理を中心とした居酒屋メニュー、コース料理も提供する」などといった内容を書きます。
ドリンクに関しても、アルコールの種類や大よその品数、ノンアルコールの概要について書きます。細かいメニューというのは、今後のお店作りの時に決めていくとして、大きなジャンルのどのようなものを提供していくか?この部分をしっかり書いていく必要があります。
次に「どのような形式で提供し」というのは、店の営業形態のことです。まずは、店の立地条件、営業時間や営業日、席数、従業員数などの店に関する基本的な情報を書きます。そのうえで、飲食店であれば、店内飲食だけなのか、店頭販売やデリバリーなどの店外提供を行うのかということを書きます。店外提供を行うのであれば、そこで提供されるものについても具体的に書きます。
さらに、その店ならではの特徴となることがあるのであれば、そのことも具体的に書きます。
特徴となることというのは、例えば、全席個室であるとか、お客様にセルフサービスをお願いするお店である、宴会スペースがある、などといったことです。
「どのような状態になることを目指している」というのは、ずばり開業時点で掲げる目標のことです。目標は、数字で表せない内容と数字で表せる内容の両方があることが望ましいです。
例えば、数字で表せない定性的な目標であれば、「○○地域で一番店の海鮮系居酒屋になる」、数字で表せる定量的な目標であれば、「開業初年度に売上高○○万円、経常利益○○万円を実現し、3年後に2号店を出店する」といったように具体的な内容で書きます。
根拠を問われた時に説明ができるのであれば、多少大風呂敷を広げたような目標であっても構いません。
まとめますね、今回の動画では事業計画書を書いていくにあたり、あなたが
1、どのような考えのもとで
2、どのようなものを
3、どのように提供していき
4、あなたのお店が今後どうなっていくのか?
この4つを意識しながら書き上げてみてください。
あなたの考えを文章化することで、あなたのビジョンがより鮮明になってくると思いますので、必ず全てアウトプットしていきましょう。
さらにこの4つを書き上げた後に、計画書のテンプレートの3、の部分ですね。
3の部分の取り扱い商品・サービスの内容部分とセールスポイントの部分を自分の言葉で記入してみてください。
PDFで書き込み可能な事業計画書のテンプレートはこちらから
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