【飲食店の事業計画書】事業計画書とは何か?
事業計画書と聞いてあなたは一番に何を想像しますか? 難しそう? どうやって書くのかわからない? 意外とネガティブなイメージがあるかもしれませんね。 今回はこの事業計画書についてお話します。 こんにちは。 武野慎一郎です。 ビジネス用語でよく耳にする『事業計画書』。 事業計画書というのは、事業を行う人が、自分自身の事業を今後どのように展開していくのかということを見える化したもののことです。 今後の事業に関して、「どのような目的のもとで」「どのようなモノ(サービス)を取り扱い」「今後の事業がどのような形(姿)になっていくことを目指すのか」といったことを明らかにした事業の道しるべとなるものです。 なぜ、このようなものが必要なのでしょうか。その答えは、道しるべがないと何を目指したらよいのかが分からなくなり、事業そのものが中途半端なものになってしまうからです。加えて、明確な根拠のないまま事業を行うことになるため、失敗する可能性も高くなってしまいます。 例えば、あなたが居酒屋を経営しようとしているとします。しかし、周囲には他にも居酒屋があります。もちろんその他のお店はライバル店となり競争しながら営業をしていかなければなりません。そのためには、自分の店のコンセプトを明らかにしたうえで、そのコンセプトを歓迎するお客様を呼び込む必要があります。 例えば、「自分の店は、魚介料理が好きなお客様に、美味しい地酒と共に料理を楽しめる店を目指す」というコンセプトを持つのであれば、コンセプトの内容に合うような料理のメニューを考えて、料理に合う地酒を揃え、お客様が料理を楽しめるような雰囲気を作ります。 そうすることで、お客様の数も増えていき、売上高も増え、店の経営が良くなっていきます。 このような道しるべを見える化するようにまとめたものが事業計画書なのです。 もし、このような事業計画書がなかった場合、あなたの店はどうなってしまうのでしょうか。結論から言うと、早々に店をたたむことになるでしょう。それはなぜかというと進むべき道もわからず迷走してしまいます。そして他のお店との競争に負けてしますからです。 居酒屋なのだから、とりあえず食べるものとお酒を提供すればよい。これでは、お客様を呼べませんよね。単に食事と一緒にお酒を飲めればよいということであれば、わざわざ店に来店しなくても、家の中で済む話だからです。自分は、魚の煮つけ料理を作るのに自信がある。だから、煮つけ系料理のレパートリーをいくつか揃えて、酒も提供すればいいんだ。 それでも、お客様を呼べません。お店は、自分自身の料理の出来栄えを披露するためにあるのではなく、お客様を満足させるためにあるのだからです。 たまたまあなたの店を見つけて利用してくれたお客様がいたとしても、その人たちが料理やお店の雰囲気に満足せず、二度と来店してくれないようになってしまうと、店の営業を続けていくことができなくなってしまうからです。さらに、お店のサービスとお客様のニーズとが上手くマッチして一時的にお店が繁盛したとしても、店を取り巻く環境の変化についていけないと、いずれ店をたたまなければならなくなってしまいます。 近くに新しい店ができて、あなたの店よりも魅力的な料理やサービスを提供した場合、お客様は新しくできたお店に流れていってしまうからです。新しいもの好きのお客様は多いですからね。 このようなことに対して上手に対応していきながら店の営業を続けていくために、「どのような目的のもとで」「どのようなモノ(サービス)を取り扱い」「今後の事業がどのような形(姿)になっていくことを目指すのか」といったことを見える化したうえで、お客様に伝え、環境の変化があった場合も的を射た対応を取れるようにしておかなければならないのです。 ここまでくれば、事業計画書は必要だなとわかると思います。 それではここから、飲食店の事業計画書作成方法の大切なことや考え方を何回かにわたってお伝えしていきます。リラックスした気持ちで、理想のお店のロードマップを考えていきましょう。飲食店開業時のジャンル選定に悩んでるあなたはこの記事が役に立つかもしれません
あなたの飲食店を成功に導く最強の選択術
下記リンクより関連ページを御覧ください。モジュール1:現在の自分を洗い出す
- 1-1 飲食店を成功に導く最強の選択術とは?
- 1-2 あなたの得意をどのようにしてお客様に提供すべきか?
- 1-3 飲食店開業についてあなたはどのように説明できますか?
- 1-4 飲食店の経験や知識を書き出すことで気づくこと
- 1-5 あなたは情熱を注げることができるか?店舗経営のチカラ!
- 1-6 今までの経験から武器を選定する
モジュール2:今までの経験から武器を選定する
- 2-1 飲食店開業前の経験から武器を選定する
- 2-2 飲食店店舗の独立開業へと導く分析術
- 2-3 事業計画書に活用できる!洗い出された強みと隠された弱み
- 2-4 ピンチをチャンスにすれば良い。開業時に考える外部環境の機会と脅威について。
モジュール3:武器の組み合わせで最高の成果を探る
- 3-1 SWOT分析でわかる飲食店店舗の強みを戦略化する為の開業分析術
- 3-2 飲食店開業時に発揮する武器の組合わせで最高の成果を探る
- 3-3 店舗開業に役立つ具体化したアイデアを書き出す
- 3-4 飲食店舗開業前に考えておきたい3つの質問